キリっとしたミネラル感に富む辛口白ワインとして世界的に有名。辛口白ワインの代名詞ともなり、「他国産シャブリ」という怪しいものが多数出回る程。
　冷涼な気候で、キンメリジャンKimmeridgienという白亜質の土壌がミネラルを豊富に含むワインを産む。このキンメリジャン土壌とほぼ同じと言われるポートランド層石灰質Calcaires Portlandiensの土壌があり、そこもシャブリを名乗れるが、「キンメリジャンの畑のみが本物のシャブリだ」とする造り手と「両方シャブリと認めるべきだ」という造り手と意見が対立している。また、シャブリというと、醸造過程で使用するタンクの「ステンレスタンク派」と「樽派」の意見の対立も有名。
　シャブリはすり鉢状の盆地になっており、その周囲の丘にブドウ畑が広がる。中でも南向きの日当たりのよい畑がグラン・クリュ（特級畑）。
　AOCとしては、下からプティ・シャブリPetit Chablis、シャブリ（村名クラス）Chablis、プルミエ・クリュ1er Cru、グラン・クリュGrand Cru。プルミエ・クリュの畑は、クリマ名が多すぎるため、いくつかがまとまって代表的なクリマ名を名乗っていることが多い。